前頭前野
脳神経外科医 菅原 道仁 先生 からコメントを頂きました
想像力は、知識よりも大切だ。
知識には限界がある。
想像力は、世界を包み込む。
これは、ノーベル物理学賞を受賞した
天才アルベルト・アインシュタインの言葉です。
私達は、知識を詰め込むことだけではなく、
その知識をもとに想像力を働かせることがなによりも大切だと思います。
脳は、異なった機能をもついくつかの領域にわかれているのですが、
想像力の機能をもつ場所は前頭葉の前頭前野というところです。
前頭前野には、その他に行動を抑えこんだり、コミュニケーションをしたり、
判断をしたり,情動や記憶をコントロールしたりする働きがあります。
そして、この前頭前野は、昔から言われている「読み・書き・ソロバン」
といった基礎的な作業で発達させることができることが知られています。
このナインブレイクは、局面によって変化する盤面から
相手の思考を想像力で読み取ることや劣勢に陥った時に状況を打開するための
戦略を考えることだけではなく、前頭前野を発達させる作業である
「計算すること」が大事な戦略になっています。
ぜひ、このナインブレイクを遊んで、
あなたの前頭前野を活発に働かせる楽しみを見出してみてください!
〈プロフィール〉
菅原 道仁 (すがわら みちひと)
現役脳神経外科医。杏林大学医学部卒業後、
クモ膜下出血や脳梗塞といった緊急の脳疾患を専門とし、
国立国際医療センター、北原国際病院にて数多くの救急医療現場を経験。
外来診療は月に1,500人を診察することも。
現在は、「病気になる前にとりくむべき医療がある」との信条で、
新しい健康管理方法である予想医学を研究・実践している。
日本健康教育振興協会会長。
脳神経外科医専門医、抗加齢医学専門医、日本体育協会公認スポーツドクター。
(2013年4月5日)